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呼吸器内科について

京都大学医学部呼吸器内科のご挨拶

 呼吸器病学は肺癌、間質性肺疾患、COPD、喘息、呼吸器感染症、睡眠時無呼吸症候群呼吸不全など非常に多彩な病気から成り立っています。いずれの疾患も増加の傾向にあり、呼吸器内科医の果たすべき役割はますます大きくなっています。 京都大学呼吸器内科はこれらの呼吸器疾患に対応すべく、全国でも屈指の優秀なスタッフを揃え、診療、研究の両面から呼吸器病学の発展に寄与しています。

 診療面においては、各分野におけるスペシャリストを育て、外来・入院診療や院内外のコンサルテーションにおける多様な要求に対応できる体制をとっています。 また、高度に専門的な外来を設け、幅広い呼吸器疾患に対応しています。 COPD、慢性咳嗽、間質性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群など、各専門外来は国内の病院において設置されているものは少なく、多くの患者さんが遠方から紹介されて来られています。 さらに、多くの関係病院と連携して、肺癌や感染症などの多施設臨床研究を推進しています。 また、今年度より厚生省難治性疾患研究事業「呼吸不全に関する調査研究班」の主幹校となりました。 呼吸不全に悩む患者さんのために、呼吸不全の原因となる様々な呼吸器疾患の実態を明らかにし、呼吸不全の予防策や治療法の開発を全国規模で展開していきたいと思います。

  研究面においては、常に独創的な研究を心がけ、様々な成果を挙げてきました。2005年には、「COPDの病態解析と治療法開発・治療評価への挑戦」でベルツ賞を受賞しましたが、その他の分野でも世界的な研究成果を挙げています。 私共に与えられた命題は、「分子生物学と臓器生物学との統合:Physiome」であると考えています。 分子生物学的成果を臓器生物学成果に統合することが今世紀の最も重要な課題と考えています。 したがって、私共の教室では、呼吸器の各種疾患の分子生物学・呼吸生理学・画像学・形態学に秀でた研究者が集まり、研究相互連関を視野に入れながら、互いにdiscussionを行うことによって、幅広い研究の視野を獲得することを心がけています。 今後も再生医学などの新たな分野を包含しながら、呼吸器病学に新しいパラダイムを提唱していきたいと思います。

 若い先生方に呼吸器内科をお勧めします。その理由は3つあります。第1は、命に直結する科であることです。 病院では各科から相談を受け、病院の人気者です。私は30年間、医師をしてきました。その間、多くの患者さんの命を救ってきました。「命に直結する呼吸器内科は医師として最もやりがいのある科」だと思っています。 第2は、呼吸器疾患は多彩であり、興味が尽きないということです。炎症・腫瘍性疾患から睡眠時無呼吸症候群のような生活習慣病まで、多彩な疾患群を抱合しているのが呼吸器内科の特徴です。 手技的にも画像診断・気管支鏡・胸腔ドレナージ・気道過敏性検査など、専門的な手技を必要とするものが多く、飽きることはありません。第3は、先にも述べましたが、臨床的にも学問的にも右肩上がりであるということです。 呼吸器診療の重要性に対する認識は日々強くなっています。肺は気道、肺胞、血管、間質が入り組んだ複雑な臓器で学問的に難しい領域でした。 しかし、最近この分野で様々な発展が認められています。臨床的にも学問的にも、明るい展望のある呼吸器内科です。

 若い先生方、呼吸器内科にいらっしゃい。すばらしい人生が歩めます。一緒に未来の扉を開きましょう!

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